ご存知のようにアメリカは日本よりはるかに階級社会です。
日本では職業に貴賤なし、とか、清貧という言葉がありますが、誤解を怖れずに言えば、この二つはアメリカ社会においてはないと私は思っています。(努力すれば報われる国なので)
人種や性別、年齢による差別は良くないこととされていますが、自分の努力でどうにでもなる学歴や職業による社会的差別は、日本人の私からみたら、そこまでしなくてもいいのではないかと思うほど、あからさまに実在しますし、皆それに慣れています。
それらに、居住地や宗教、生活様式、自意識、好みなども組み合わされて、実に複雑な階級が作られているのがアメリカです。
ただ、アメリカは世界一新参者を受け入れる国でもあります。
なので、日本人だからといって怯む必要はありません。
イギリスの作家、ジョージ オーウェルの言葉を借りれば、
「経済的には階級は明らかに2つ、金持ちと貧乏人だけしか存在しない。だが、社会的には完全な階級序列が存在する。
子供時代にそれぞれの階級で身につけた行儀作法や習慣は、階級によってまるで違うばかりか(これが大事な点だが)大体において生まれて死ぬまで変わらない。」
と考えられているのです。
これは日本の社会の中でも当てはまることでしょう。しかし、日本で生活していると、外国での作法をしつけられる機会がありません。
そこで、日本人が世界に通用する常識を身につけ、成功していくためには、14〜15才から日本にはない礼儀作法含めた生活様式を、24時間徹底して躾けられるボーディングスクールをお薦めする次第です。
アメリカのアッパーレベルの階層の人々にとっても、この年齢の子女を教育するのは、例え家から通える距離にあったとしても、ボーディングスクールに入学させるのが望ましいと考えられているからです。
このようなことをお伝えしていくのも私の仕事の一つです。
大川 淳子
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