先日、私の個別コンサルティングを受けていただくためには、
普通の教育じゃ普通の人にしかなれない。
それじゃ生き残れないので、普通じゃないことやってもらいます。と書いたら、
「僕は普通でいいんです。今の生活が続けばそれで良いです。」
というお声を小さなお嬢様二人もつ男性からいただきました。
そこで、時代によって何が普通なのか、どう移り変わっているのかを見て行きたいと思います。
まだ人類が狩猟民族だった頃、一番価値があるのは、
獲物を倒せる力がある人だったと思います。
普通に生きて行くことができるのは、力がある人とその家族やグループだけでした。
そうでないと、生き延びていけないからです。
その後農耕時代がくると、今度は、
どのように作物を育てたら上手く収穫できるのか
が大事になってきます。
いつ種を撒いたらいいのか、どのように育てたらいいのか?
もちろん力仕事も大事ですが、頭を使うこと、計画を立てることも必要となってきます。
それが普通にできる人が生き延びて行けました。
つまり、
狩猟時代=力があるものが生き残れる。
↓ ↓
農耕時代=頭を使うこと、力のあるものが生き残れる。
と変化しました。狩猟時代の普通が、農耕時代には普通ではなくなりました。
しかしまだ、農民には学問はいらないと言われていた時代です。
さらに時代が進み、産業が発達してくると、
どのようにお金を儲けたらよいか
ということに皆の関心が向くようになって来ます。
お金が儲けれる人とその家族や周りの人が生きて行けます。
せめて、普通の人くらいに給料が貰えたり、商売でお金が儲けれないと
人並みの生活ができない時代です。
農業で、頭を使ってどんなに上手に作物がたくさん作れても、
たくさん作れたがために、値崩れして、
せっかくできた作物を潰さざるを得ない時代です。
常に食糧難の時代なら、
大量にできたら素晴らしいことだったことが、
変わって来てしまったのです。
つまり、
農耕時代=たくさん作物ができれば生き残れる。
↓ ↓
産業時代=たくさんお金を儲ければ生き残れる。
と変化しました。農耕時代の普通が普通じゃなくなったのです。
そして、だんだん情報化社会になっていきます。
・どのように情報を得たら、お金が儲けれるのか、
・そのお金が上手く運用できるのか、
・健康を保てるのか、
・人間関係が上手く行くのか
・幸せに生きて行くことができるのか?
に人々の興味が移って行きます。
ここで大事なのは判断力。
たくさんの情報の中で、何が良いのか悪いのか?
選ぶものによって随分結果が違う世の中になりつつあるのです。
産業時代 =お金さえあれば生き残れる。
↓ ↓
情報化時代=正しい判断ができれば生き残れる。
このように、産業時代の普通が変化してきています。
どんなにお金があっても、一つ判断を間違えば
スティーブ・ジョブスのように平均寿命まで生きられない。
彼は、あんなにお金があったにも関わらず、
普通の人の寿命さえ全うできなかったのです。
女性の生き方もかなり変わって来ました。
年老いた親と暮らすのが当たり前の時代、
サザエさんの家庭(3世代同居という意味で)のように、
家事能力が最も求められたでしょう。
嫁に行っても、婿養子に行っても(サザエさんの家は婿と同居ですが)
義理の親や自分の親とうまくやっていく能力が必要だったわけです。
兼業農家であれば、体力、筋力も必要だったかもしれません。
女性に学問なんていらないと言われていた時代です。
それより、お嬢様学校に行って、
花嫁修行をした方が良いという時代もありました。
しかし、
良い夫と結婚することがゴールではない世の中に変わってしまいました。
もし、急に夫が死んだらどう生きて行くのでしょう?
もし、離婚されたらどう生きて行くのでしょうか?
昔は夫が離婚したくても、
妻の方に非がなければ離婚は成立しませんでしたが、
今では、5年別居することで離婚は成立してしまいます。
個人的には、この法律の変化が女性の生き方を大きく変えたと思っています。
お嬢様学校卒で、初婚ということだけを売りにして来た人ほど
再婚は難しいでしょう。
何よりも、自分に収入がなければ、どんなに夫がいやになっても
家庭内で発言権が低いでしょう。
自分一人で生活できなければ、離婚する選択さえないのです。
よって、女性も自立して生きていけるだけの収入が得れる育て方をしないと
今後、人生の選択の幅が狭くなる一方です。
これも、一昔前の「普通の女性」とは違ってきています。
こんな風に、
時代によって「普通」は変化していきます。
さらに、大量の外国人が日本に流入してきています。
一昔前の低賃金の単純労働者ではなく、
日本の大学に留学して、日本人より良い成績を取り、
高い賃金のところへ日本人を差し置いて就職していく外国人たちです。
すでにどうやったって、
日本人の人口は減って行くところまできてしまったわけですから、
今の子供達は、ずっとこの日本に住むつもりでも、
他民族国家の中で生活していかねばならないのです。
今までの日本の常識が通用しない人たちが日本の地に溢れるのです。
先日新宿区の成人式が、半分が外国人だったというニュースがでていましたが、
もう、旅行者だけでなく、20歳の居住者の半分が外国人だということ。
日本人は絶滅危惧種だということ。
これに目をそむけずに、私たちは受け入れていかねばならないのです。
私たちが好むと好まざるに関わらず、
今までよりも、さらに加速度がついて
この日本という地に住む人は変わっていきます。
そして、「何が普通か」ということも変化して行くのです。
「サザエさん」が普通だった時代は、もう過去のこと。
あの時代にもう戻らないように、
今の普通の生活も、将来になったら後戻りはしないと思います。
そんな中で、単なる知識の詰め込みではなく、
日本の教育では提供されない
「子供の頃から判断力をつける訓練」
「臨機応変に対応する能力向上訓練」
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大川 淳子
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