子どもなんていらない。という方へ

先日、
「子どもが嫌いなので産みたくないんです。子どもがいることでかかる費用を夫婦の楽しみに使いたいと思います。」
とおっしゃる方とお目にかかりました。

老後の費用は夫婦で働いたお金でなんとかなるし、友達もたくさんいるから寂しくなんてならないと。

もちろんそういう考え方もあると思います。
子どもがいることによる幸せ、などというのは、絶対的なものではありません。

ただ、私がチラ、と心配したのは、この方は年を取ると人間どうなっていくのか、本当に理解なさってるのかなあ?ということでした。

もちろんお金さえあれば、施設にも入れますし、高度な医療も受けられます。
ただ、残念ながら、年を取るとだんだん判断力も衰えてきます。

病院では、患者が高齢者になると、医師の説明ひとつにも、家族の同伴、同意が求められることを知っていますか?
銀行、証券、税理士関係等、年齢の若い家族が同伴しないと手続きひとつできなくなってくることを知っていますか?

自分はボケてないと思っていても、(医者にも認知症だと言われていなくても)周りがそう判断したら、自分一人で意思決定ができなくなってきます。

 

自分が高齢になると、お金で雇ったお手伝いさんではどうにもフォローできないことがたくさん出てくるのです。

これが日本の現状です。
私の両親はお手伝いさんをお願いしていますが、それでも、意思決定という分野では、たとえ遠く離れて住んでいても、若い親族=子ども がやらねばいけない場面がたくさんあります。

もちろん、若い親族は一緒に話を聞かなくても良いですよ。という税理士、弁護士さんもいるかと思います。
だけど、それって。。。。
怖くないですか? 自分の知らないうちに、相手のいいようにされてしまうリスクがつきまといます。

 

「私は自分より、ずっと若い友達がたくさんいるから大丈夫」

という方、その若い友達にも、親がいます。
いざというとき、その仲の良い友達は、あなたより、自分の親を優先します。
法律でも、扶養義務が発生するのは、仲の良い友達より、自分の親です。

「優秀なお手伝いさんがいるから大丈夫」

という方、その人の親族が病気になったとき、お孫さんが産まれて忙しくなったとき、
「永らくお世話になりました。」
といって、せっかく慣れていたのに辞めてっちゃうんですよ?

私は、子どもを産みたくても産めない方を非難しているわけではありません。
海外のように、養子縁組というのも、もっと日本で普及したらいいのにと思っています。
血を分けた子どもだけでなく、要は誰が親身になって一緒に考えてくれるか?いざというときに、動いてくれるか?ということです。

そこまでわかっていて、子どもを持たない選択をするならいいけれど。。。。
と、つい思ってしまったのでした。

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大川 淳子

大川 淳子

金城学院大学卒 二人の子に幼児英才教育を施し、自らアメリカで運転して回る、名門校受験マニア。自らの経験を生かして米国出産、バイリンガル教育、日本のインターナショナルスクール受験、米国サマースクール選択、外国人メイドの雇い方などを伝える。特に何百人もの10スクールの受験者の合否判定をした娘の経験からアメリカの学校側の価値観を伝え、母親に合格する子の育て方を伝授してきた。 また、潜在意識を利用したその気にさせる子育て方法を提案。二人の子供とけんかしたことは一度もない。

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