「糖質中毒」糖が脳をバカにする! 糖に変わる脳の栄養源「ケトン体」

sugar addiction昨日にひきづづき、順天堂大学院教授の白澤卓二先生のコラムを抜粋します。
http://shuchi.php.co.jp/article/1559?p=1

ブドウ糖なしでも脳は活動できる

糖質中毒に陥らないためには、「少しだけなら大丈夫だろう」と考えず、糖質を断つことが必要です。そう言うと、「脳のエネルギー源であるブドウ糖を断ったら、それこそ脳が働かなくなってしまうのでは?」と疑問を持つ人もいるかもしれません。でも、心配はいりません。近年の研究で、“ケトン体”という物質が、脳のエネルギー源になることが明らかになっているからです。

ケトン体とは、炭水化物などの糖質の摂取を制限したときに、体内で発生する物質です。

マウスを使った実験では、ケトン体を誘導するエサを与えることで、脳の認知能力が20%伸びたという結果が得られています。

また、ココナッツオイルを摂取すると、ケトン体の血中濃度が上昇することがわかっています。アルツハイマー病患者にココナッツオイルを毎日摂取させたところ、脳の認知機能が著しく回復したという研究報告もあります。

米国の医学会は、すでに、「ブドウ糖よりもケトン体のほうが脳にとって優れたエネルギー源である」という見解で統一されつつあります。日本の医学会は米国の医学会の後追いをしますから、日本でも、あと1年か2年もすれば、この考え方が主流になるでしょう。

 

ケトン体の効果はすぐに実感できる

ケトン体の効果を実感するのは簡単です。まずは今日の夕食で、炭水化物を抜いてみてください。明日の朝は普段より一時間ほど早く、すっきりと目が覚めますし、顔のむくみもないはずです。ケトン体は、糖質を断って5時間ほどで発生するので、少なくとも24時間以内には、普段との違いを実感できるはずです。

私が勧める“ケトン食”は、精製された白砂糖と炭水化物を摂取しなければ、あとは基本的には何を食べてもかまわない、というものです。白いご飯やパン、麺類、甘いお菓子や飲料はもちろん、小麦粉を使ったお好み焼きや餃子、デンプンを多く含むいも類、糖質が多めの果物(バナナ、パイナップルなど)も避けてください。

これまでに、30人はどの方たちにケトン食を体験していただきました。その中の多くの人が「仕事に集中できるようになり、効率が上がった」と話しています。

大きなプレゼンや商談など、「どうしても脳を活性化させたい」という機会があれば、ぜひ、その前にケトン食を実践してください。きっと、パフォーマンスが上がるのが感じられるはずです。

「朝ジュース」でケトン体質に!

「旬の野菜+旬の果物・柑橘類」を基本としたジュースを朝食にすると、血糖値とインスリンの分泌が安定し、ケトン体回路を働かせることができる

★朝ジュースの例(1人分)
1)ニンジン1/3本+リンゴ1/2個+レモン1/2個+ミネラルウオーター100ml
2)トマト(中)1/2個+グレープフルーツ1/2個+ニンジン1/3本+無糖炭酸水(ミネラルウオーター)100ml
3)アボカド1/2個+レモン1/2個+クルミ10g+蜂蜜大きじ1(好みで)+ミネラルウオーター100ml

ポイント
●ジューサーでは繊維が捨てられてしまうので、ミキサーでジュースにすること
●無農薬のものを使うと、抗酸化成分のフィトケミカルを含む皮も摂れるので、なお良い
●昼食・夕食でも、炭水化物は避けること

前編はこちら

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大川 淳子

大川 淳子

金城学院大学卒 二人の子に幼児英才教育を施し、自らアメリカで運転して回る、名門校受験マニア。自らの経験を生かして米国出産、バイリンガル教育、日本のインターナショナルスクール受験、米国サマースクール選択、外国人メイドの雇い方などを伝える。特に何百人もの10スクールの受験者の合否判定をした娘の経験からアメリカの学校側の価値観を伝え、母親に合格する子の育て方を伝授してきた。 また、潜在意識を利用したその気にさせる子育て方法を提案。二人の子供とけんかしたことは一度もない。

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