幼児英才教育の反対勢力の中で〜スタンフォードへの道34

このブログはシリーズになっております。

第一話はこちら。

ペンシルバニアの研究所を教えてもらった私は、駐在員家庭のママ友たちを誘ってみました。

みなさん、私と同じように幼児を持つママたちです。

 

年初から、私がいろんなところからかきあつめて、
やっとここまでたどり着いた情報。

さぞかし皆さまに喜んでもらえると思いきや、
反応は真っ二つに分かれました。

 

1、セミリンガルという言葉さえ知らなかった。
ニューヨークのママたちがどうしているのかも知りたい。
これから先、どのように子供を育てていったらよいのか
もっと情報も欲しいし、最善をつくしたい。

 

2、自分は、趣味の時間も大切にしたいし、子供も嫌がらずに幼稚園に行っている。
夕方からは大人の時間にしたいので、子供ばかりに手はかけられない。
そもそも、幼児に文字を教えるなんて、

子供らしさが失われる危険がある。

変な大人になりそう。

あとで取り返しがつかないことになりそうだから、早期教育はやめたほうがよい。

 

この二つに分かれてしまったのです。

 

特に、幼児期を日本で過ごしてからアメリカにきたご家族は、
お子さんが割とスムーズに現地校に馴染んでいるので、

とりこし苦労じゃないのうちは、幼稚園時代何もやってなかったけれど大丈夫よ。」

と、日本の常識で言うのです。

 

ああ、これがKさんが言ってたことなんだわ。。

と思いました。

自分に不都合な真実を目の前にした時、
受け入れられる人と、受け入れられない人がいるのだそうです。

ニューヨークでも、

「せっかく海外生活を楽しもうとおもって赴任してきたのに、自分の子がセミリンガルになるだなんて、変なこと言わないで!」

と全くKさんの言葉を全く受け付けない駐在員家族が結構いるらしいのです。

そして、ずるずると時だけすぎて、現地の英語の学校についていけず、留年を勧められた場合、

「小学生のうちから留年なんて!」

と高学歴の駐在員の親はどうしても受けいれられないのです。

 

アメリカで日本の学校に行くなんて恥ずかしいと、日本に母子で帰ってしまって単身赴任になってしまう家族も多々いるとの話でした。

 

 

ノースカロライナでは、同じ企業の中で先輩社員の奥様に、早期教育なんてやめた方がいいと言われた後輩社員の奥様は、

「こういう狭い中では、プライベートも筒抜けなの。
ペンシルバニアの研究所もすごく興味はあるんだけど、とてもじゃないけど、一緒にはいけないわ。」

と言うのです。

ああ、アメリカにきてまで、

日本人で小さな村社会を作らないといけないなんて。。。

 

私は大会社の序列の厳しさを垣間見るような感じでした。

 

ご夫婦の間で意見が合わずに大げんかになった人もいました。

ご主人にしてみれば、今まで日曜日はのんびりとゴルフをやっていたのが、突然子どもの教育に協力させられる話になるのです。

「『オレの家系で頭が悪いのはいないんだから!
もし、学校についていけなくなったら、お前のせいだろう!』
って言うのよ!」

と泣きながら電話をしてきた奥様もいました。

 

いままで穏やかにすごしていたノースカロライナの駐在員家族に、ピリピリとした空気がはりつめるようになってしまいました。

 

私と似たような考えの奥様は、
「なんとかしなければいけないと思ってるけれど、表立ってはできないの。幼児に読み方を教えるお話も後でそっと教えてくれない?」

と私に頼んでくるようになりました。

 

それ以来、私たちは、悪いことをしているわけでもないのに、まるで

隠れキリシタンのようにこっそり連絡を取り合って、
計画を進めていくことになりました。

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次回から、ペンシルバニアの研究所でどのような指導が行われていたかの話になります。
具体的に私がどのように子供達に指導していったかという話です。

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大川 淳子

大川 淳子

金城学院大学卒 二人の子に幼児英才教育を施し、自らアメリカで運転して回る、名門校受験マニア。自らの経験を生かして米国出産、バイリンガル教育、日本のインターナショナルスクール受験、米国サマースクール選択、外国人メイドの雇い方などを伝える。特に何百人もの10スクールの受験者の合否判定をした娘の経験からアメリカの学校側の価値観を伝え、母親に合格する子の育て方を伝授してきた。 また、潜在意識を利用したその気にさせる子育て方法を提案。二人の子供とけんかしたことは一度もない。

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