乳児を預けて働くママが増えています。
責任のある仕事を任され、バリバリ働いていた女性にとって、出産後一刻も早く復帰したいと思われる気持ちもよくわかります。
そこをあえて言います!乳児を預けるのなら、できるだけ冷凍母乳を持たせましょう。
母乳は免疫力があがるので、病気になりにくく、お母様も働きやすくなります。
出産後いきなり母乳なんて出ません。
お腹をすかせた赤ちゃんに吸われることによって徐々に出るようになるものです。
なので、安易にミルクを与えてしまうと、赤ちゃんがお腹がいっぱいになり、吸わないので出ない、ということになります。
このあたりをきちんと理解してくれている産婦人科でないと、知らないうちにミルクを飲ませられてしまいます。
特に出産後の1週間は大事な時期ですので、なんとか母乳を与えるのをがんばると後がとても楽になります。
既に20年以上前ですが、アメリカの産婦人科では、最初の一滴を母乳なのか、ミルクなのかによってアトピーになる確率がとても違うと言われました。
一人目は3日で、二人目は一日で退院させられてしまったのですが、担当の女性が家を訪問してくれて、ちゃんと母乳が飲めているかチェックに来てくれました。
それから、お母様の普段の食事も動物性タンパク質をできるだけ減らして、植物性タンパクに変えたり、白米を玄米、分づき米に変えることによって母乳の質が変わってきます。動物タンパクを食べていると黄色のにがい母乳、植物タンパクですと、青白いサラサラとしたおいしい母乳になります。赤ちゃんが飲んでくれないというとき、にがいおっぱいになってないかチェックが必要です。
私も最初の子はこれを知らずにまずいおっぱいを出していて、おいしくないので、少ししか飲んでくれなくて、夜中に何度も起こされてフラフラでした。
二人目の妊娠中に、この食事法を知り、試しにやってみたら、なんと楽なことか!
玄米のおにぎりを作っておいて、夜中に食べるのです。
上の子のときに悩まされた乳腺炎とも無縁でした。
青白いサラサラのおっぱいを出していると結果としてたくさん一度に飲んでくれるので、よく寝てくれて、よく育ち、ロサンゼルスの小児科の先生に
「母乳だけでここまで大きく育っている赤ちゃんは20年来の小児科経験の中では初めてです。」
とまで言われました。同じ母親でも食べるもので母乳の質が随分変わるのです。
現在母乳育児をなさってる方は、搾乳用のビニール袋にいれて、ご自分の食べた物によってどれほど母乳の色が違うのか並べて比べてみるとよくわかるでしょう。
特に赤ちゃんを預けて働く女性にこそ、お勧めしたい育児法です。
子供を成功に導く親と環境の力 1
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大川 淳子
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